2013 年 2013 巻 15 号 p. 102-103
今回の本シンポジウムは、副作用発現のリスク因子に注目した発表であった。非臨床からは「ラットにおける遅発性肝障害のリスク因子についての解析」、初期臨床試験で安全性の理由で終結した事例では「抗ウイルス薬候補化合物の臨床と非臨床データの比較」が紹介された。また、メタボロン社から「メタボロミクスによるシスプラチン腎毒性のリスク因子解析」について、規制当局側から「日本人を対象とした重篤な副作用に関するゲノム・メタボローム解析結果」及び「PMDAにおける市販前から市販後までの一貫したファーマコビジランス体制及びゲノム薬理学・バイオマーカー関連情報の評価」について発表された。