日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
7. カレーのおいしさとスパイスの熟成(<総説特集>食べ物のおいしさと熟成を科学する)
宮奥 美行
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2004 年 11 巻 2 号 p. 157-164

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抄録

カレーのおいしさを構成する要素は、だし、油脂、スパイス・カレーパウダー等の香辛料である。カレーパウダーは、複数のスパイスから構成される。混合後熟成することで、単品スパイスを混合しただけのものとは異なり、カレー製品の香味を増強する役目を持つ。油脂は、その存在状態が変化することで、香味の感じ方を複雑にする。日本における一般的なカレーでは、具在に肉、じゃがいも、人参、玉葱を使用するが、家庭での煮込み及び調理後の時間経過により、具材が、カレー・ソースの成分や状態変化を引き起こし、おいしさに変化をもたらす。

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© 2004 日本味と匂学会
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