日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
7. 酒のおいしさ : 古典からさぐる(<総説特集>素材のおいしさを科学する)
一島 英治
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2005 年 12 巻 2 号 p. 161-170

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抄録

「酒のおいしさ」は五感をとおして感性に訴えるものです。脳に伝達された感覚は日本語という言語によりその感覚は表現されます。本稿は、日本語の特性、日本語の「サクラ」が日本人にあたえる影響、酒は神の憑代(よりしろ)、感性に訴える酒、神代に探る日本の酒、万葉集の酒を讃(ほ)むる歌13首、芭蕉と酒、良寛と酒、橘曙覧(たちばなのあけみ)の歌、酒と人生、そして、まとめからなります。酒のおいしさは、ものつくりの人の心、あじわう人の心、理性による克己心、の三点の重なったところに最も効果を発揮すると思います。

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© 2005 日本味と匂学会
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