日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
特集総説 人と内臓とのインタラクションを創生するボディバース
和田 有史 岩槻 健 小早川 達 稲見 昌彦
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2025 年 32 巻 1 号 p. 27-35

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抄録
本総説では、人間と内臓とのインタラクションを実現する「ボディバース」という新たな概念を提案する。この概念は、古来の日本文化に根付いている「腹の虫」の思想と現代のメタバース技術、自在化身体研究、生理学、心理学、予防医学を融合させたものである。ボディバースでは、生体情報のセンシングと人工知能を用いて、内臓の状態を可視化・人格化し、「腹の虫」として実体化する。この「腹の虫」とのコミュニケーションや同一化(憑依)を通じて、人間の自己理解を深め、行動変容を促し、ウェルビーイングの実現を目指す。この革新的な構想を支える技術的基盤と、実現に向けたグランドチャレンジについて詳述する。
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