日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
甘味の受容体を探る : その生化学的アプローチ
井元 敏明
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ジャーナル 認証あり

1998 年 5 巻 2 号 p. 89-96

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抄録

甘味物質との結合能を指標として、味蕾を含む組織から甘味の受容体を単離・精製しようとする生化学的な研究によって、受容体候補としてのタンパク質がいくつか姿を現しつつあるが、動物種を超えて共通に理解できるような姿にまでは至っていない。一方で、分子生物学的手法によって味受容体の候補がクローニングされているが、それらの機能はいまだ不明のままである。ここ30年間の生化学的な研究を中心にその成果を検証し、受容体研究の現在の課題を探る。

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© 1998 日本味と匂学会
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