杏林大学保健学部解剖学教室
1998 年 5 巻 2 号 p. 97-108
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ヒト嗅細胞の分布と特徴、加齢にともなう変化、アルツハイマー病における変化や胎児鋤鼻上皮細胞について、組織細胞生物学的観点から概説した。嗅上皮の呼吸上皮への化生は加齢とともに進行し、嗅細胞数は減少する可能性が高い。アルツハイマー病嗅粘膜の嗅細胞には、脳に特有な病変の構成蛋白が検出される他に、さまざまな変化が起こる。胎児期の鋤鼻上皮細胞は感覚受容をおこなっている可能性もあるが、生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン産生ニューロンの移動にも重要な働きをしているのかもしれない。
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