タウリンリサーチ
Online ISSN : 2434-0650
Print ISSN : 2189-6232
肥満におけるタウリンの役割
村上 茂
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キーワード: 肥満, 脂肪細胞, 炎症
ジャーナル オープンアクセス

2016 年 2 巻 1 号 p. 34-36

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抄録
さまざまな動物モデルを用いて、タウリンの抗肥 満作用が明らかにされてきた。タウリンの抗肥満作 用には、脂質代謝改善作用、抗炎症作用、ミトコン ドリアの機能維持作用、中枢作用などが関係してい ると考えられる。健常な小型の脂肪細胞はタウリン 合成活性が高いが、肥満動物の肥大した脂肪細胞で はタウリン合成能が低下し、これに伴い血中タウリ ン量も減少することが知られており、タウリン欠乏 と肥満の関連も示唆されている。一方、ヒトにおけ るタウリンの抗肥満作用は研究例が少なく作用も 明確ではない。
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© 2016 国際タウリン研究会

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