タウリンリサーチ
Online ISSN : 2434-0650
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ヒトへのタウリン投与が長時間運動時の血漿アミノ酸に及ぼす影響
石倉 恵介 宮川 俊平竹越 一博大森 肇
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2017 年 3 巻 1 号 p. 9-11

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抄録
ヒトへのタウリン投与が長時間運動時の血漿アミ ノ酸濃度へ及ぼす影響を検討した。非鍛錬者(n=16) に、タウリン投与条件と非投与条件の各条件におい て 2 時間の自転車漕ぎ運動を負荷した。投与条件で は 1 週間 1 日 6g のタウリンを経口投与し、運動前 後に血糖値、血漿アミノ酸濃度を測定した。その結 果、運動後の血糖値は非投与条件で運動前に比べて 低下し、投与条件ではこの血糖値低下が有意に抑制 された。タウリン投与によって血糖維持効果が認め られた群(効果群、 n=11)と効果が認められなかっ た群(非効果群、 n=5)に分けたところ、非効果群 では長時間運動後に血漿スレオニン・セリン・グリ シン・フェニルアラニン濃度が低下したが、効果群 ではこの低下が有意に抑制された。タウリン投与に よる長時間運動時の血糖維持に、タウリンがこれら 糖原生アミノ酸動態に影響を及ぼしていることが示 唆された。
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© 2017 国際タウリン研究会

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