タウリンリサーチ
Online ISSN : 2434-0650
Print ISSN : 2189-6232
魚類のタウリン合成とその機能
芳賀 穣 伊藤 智子中村 康平M M Gonzales李 凰玉廣野 育生佐藤 秀一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2020 年 6 巻 1 号 p. 10-12

詳細
抄録

コイやマダイ、ヒラメではシステインスルフィン酸脱炭酸酵素(CSD)活性が低いため、体内でタウリンを合成できないと考えられてきたが、各々システイン酸経路(マダイ)やシステアミン経路(コイ、ヒラメ)によりタウリンを合成できることが明らかとなった。さらに、マダイでは植物性原料による腸管損傷や炎症、それに伴うサイトカインの発現増加が起こるが、タウリンの添加により、これらの症状が緩和されることが明らかとなった。

著者関連情報
© 2020 国際タウリン研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top