就学前から小学校低学年くらいまでにあたる年少の子どもは、動物概念として「動物」イコール哺乳類ととらえている傾向がある一方、動物概念を深化させるためには、どの動物を選ぶかよりも特定の動物を長期にわたって自ら進んで飼育している状態を生み出すことの方が大切であると指摘されている。したがって長期にわったって自ら進んで動物を飼育するために、動物の寿命を考慮し子どもと関わらせる動物選びをすることの大切さ及び動物飼育と様々な動物の観察を包含的に実施することの大切さ、さらには動物寿命を考慮に入れたペットロスの問題をそれぞれ考察し、生活科における動物の寿命を考慮した長期にわたる飼育の授業の事例を示した。