東京未来大学における「国語表現」は、キャリア科目群の一科目として位置づけられる。
キャリア科目としての「国語表現」には、一般教養的な知識にとどまらず、大学卒業後を見据え、社会人として活躍していくために必要且つ実践的なコミュニケーション能力としての国語運用スキルを身に着けることが要請されていると考えられる。
国語の運用スキルとしては、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4要素が挙げられるが、それらを総合的に含む言語活動として、ビブリオバトルに注目し、授業に取り入れることとした。その結果、現代の大学生に求められるコミュニケーション能力の涵養という目的に対して、効果的な方法であることが確認できた。
本稿は、その実践の報告であるとともに、キャリア科目としての「国語表現」におけるビブリオバトル導入の意義について考察するものである。