本研究では、英語劇に歌やチャンツを盛り込み、さらに、劇の内容を深めるために調べ学習を組み込み開発した「歌と語りでつづる英語劇」の活動が、参加者のことばの気づきや活動への取り組みにどのように影響するのかを調べた。その結果、参加者たちの振り返りシートや事後アンケートから学年が上がるにつれて視点の違う気づきがあることがわかった。また、事後アンケートからは3年間通して参加した英語劇は「やりがいがあった」や、「ためになった」という答えが多く見られた。英語劇を通して英語の力がついたと感じた参加者や、自信につながったという意見もあった。さらに歴史的背景についての調べ学習を導入したことで、物語の背景知識が増え、内容理解が深まり、発表内容や発表自体にも影響を与えたことが明らかになった。