2019 年 13 巻 p. 55-64
日々、子どもとかかわり、保育を実践する当事者である保育者を、保育における主体的な存在としてとらえ、保育者は何を重視した上で次年度クラス担任の希望を出すのか、希望を出すにあたりどのような事項を考慮するのかを調査し、保育者の主体的な選択の要因は何なのか、について研究を行った。「持ち上がり希望」と「持ち上がり希望せず」の群に分けて分析を行った結果、持ち上がり希望の保育者はこれまでの子どもや保育者との関係が多く考慮され、持ち上がり希望ではない保育者は園全体の体制や新たな経験を積みたいと考えている等の違いが明らかになった。いずれを選択した場合においても、保育の経験を積み重ね、自分の学びを深めたい、よりよい保育を行いたいと思っていることが共通点として浮かび上がり、一人ひとりの保育者が、自身の保育者としての現在の在り方を基に、さらに専門性を高めていくための主体的な選択をしていることが明らかとなった。