2019 年 13 巻 p. 45-53
近年、スマートフォンの普及などに伴い、ネット依存への関心が高まっている。本研究では、大学生のネット依存傾向の実態を調査するとともに、アタッチメント・スタイルがネット依存傾向にもたらす影響について検討した。今回の調査では先行研究に比べて中程度のネット依存傾向の割合が増えており、インターネットに時間を費やしているだけでなく、生活全般への効力感や統制感の低下が示唆された。アタッチメント・スタイルの2次元・4分類モデルにもとづきネット依存傾向について検討したところ、回避からは負の影響、不安からは正の影響がもたらされることが明らかとなった。回避と不安の次元によって4分類し検討したところ、とらわれ型、恐れ型、安定型、拒絶型の順にネット依存傾向が高いことが確認された。親密な人間関係の回避や見捨てられることへの不安がネット依存傾向の程度に影響していることが示された。