2013 年 6 巻 p. 1-11
三重県伊賀市は、大阪と名古屋の中間、三重県北西部に位置する人口約10 万の地方都市である。
本稿は、この伊賀市の民生委員児童委員、企業に対して行ったニート・ひきこもり支援に関する調査の結果に着目した。「大人たち」が今日のニートやひきこもりどのように見ているか。また、資源や人材、雇用枠が限られる地方都市で、いかにして非就業の若者を支援していけばよいのか。地方都市伊賀の若年無業者の実態を把握するとともに、そこでの支援や取り組み事例をふまえ、これからの若者の就業支援のあり方を考える。