東京未来大学研究紀要
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心理学を学ぶことの効果について
― 心理学の学習がその後の社会人生活でどのように役立ったか ―
大橋 恵岩崎 智史藤後 悦子
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2013 年 6 巻 p. 13-21

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抄録

 心理学は、「こころについての科学的研究をめざす学問」であるが、心理学を学ぶことがどのように生活に活用されているのだろうか。本研究では、心理学を専攻した社会人および心理学の授業を履修したことのある社会人を対象に、心理学を学ぶことの効果についてウェブ調査を行った。その結果、心理学専攻者の方が、心理学をより役に立つと日常生活において認識していることが、選択式及び自由記述式の調査から判明した。また、内容としては、大学生対象の調査同様人間関係の理解には重点が置かれていたが、カウンセリングに言及するのではなく、相手についての「理解」に焦点を置いた回答や、人間関係にその知見を活用することに役に立つという回答が多かった。さらに、自分の心の持ちようを調整できるようになったという自分をコントロールするという回答も散見された。

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