2014 年 7 巻 p. 43-54
心理学は、「こころについての科学的研究をめざす学問」であるが、心理学を学ぶことがどのようにその後の生活に活用されているのだろうか。本研究では、心理学を専攻した社会人を対象に、心理学を学ぶことの効果について再度ウェブ調査を行った。心理学を学んだことが役に立っているかをまず尋ねた結果、「役に立った」という回答が多数を占めた。どのように役に立つのかについては、大学生対象の調査同様対人関係での活用が多く挙げられていたが、カウンセリングに言及するのではなく、相手についての「理解」に焦点を置いた回答や、人間関係にその知見を活用することに役に立つという回答が多かった。さらに、論理的に考えることができるようになったという回答や、自分の心の持ちようを調整できるようになったという自分をコントロールするという回答も散見された。