抄録
現行のカーエアコンに使用しているR-134a冷媒のGWPが1430で,カーエアコン指令により使用ができなくなる.その代替としてHFO-1234yf冷媒が開発された.本研究はこの冷媒の伝熱(凝縮)特性を把握し,冷凍効率を上げることを目的とする.実験装置は圧縮機,凝縮器,膨張弁,蒸発器で構成される基本的な冷凍サイクルを使用し,テストセクションには突起を設けた扁平管と平滑管の2種類を用い,突起が伝熱特性と圧力損失特性に及ぼす影響を評価する.また,オイルの混入率を変化させ,同条件でデータを採取し,オイルの影響も評価する.