日本冷凍空調学会論文集
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原著論文
遠洋まぐろはえ縄で漁獲されたマグロ類の品質評価
-第1報:凍結マグロ肉の部位による品質の差異-
鈴木 道子木宮 隆岡﨑 惠美子平岡 芳信大村 裕治上原 崇敬横田 耕介澤田 克彦伏島 一平今村 伸太朗
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2015 年 32 巻 1 号 p. 65-74

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抄録

マグロ類などの魚体の大きな魚種では,エアーブラスト冷凍機等により魚体の外側から順次凍結されるため,中心部分が凍結されるまで時間を要する.そのため,部位により肉質の違いが生じると考えられるが,それを調べた報告は極めて少ない.本研究ではメバチを対象とし,魚肉成分の分布と色調(a*値)との関連を調べた.魚体断面におけるATPの割合は脊椎骨周辺で低かった.ATPの割合が低い部位では乳酸含量が高かった.a*値はATPの割合および全糖含量と負の相関,乳酸含量およびミオグロビン含量と正の相関があった.以上から,魚体中の魚肉成分の分布は大きく異なり,それらが色調の部位による差異に影響していると考えられた.

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© 2015 公益社団法人 日本冷凍空調学会
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