抄録
二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルでは絞り損失が大きいため,膨張弁の代わりに膨張機を用いて効率改善を図る試みが検討されている.しかし,これまでに研究されている膨張機は大型のものが多く,自動販売機のような小型のサイクルには適用できない.本研究では流量5 kg/h 以下の小型のラジアルピストン型膨張機を開発し,その性能を検討するとともに,性能に大きな影響を及ぼすピストンシールの漏れと摩擦について検討した.その結果,開発したラジアルピストン型膨張機は流量5 kg/h 以下の小流量で運転可能であり,その全効率は約0.45~0.5 であった.また,よい性能を得るためには,まず漏れを抑えた上で摩擦損失を小さくできるピストンシールが必要であることが分かった.