日本冷凍空調学会論文集
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原著論文
X線ラジオグラフィを用いた除霜時の融解水挙動の評価
松本 亮介塩川 貴大西浦 雄人小田 豊伊藤 大介齊藤 泰司
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2020 年 37 巻 3 号 p. 249-

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抄録

除霜時における融解水の分布や排水挙動の評価は,除霜時間の決定や残留する融解水の排除を考える上で重要である.本研究では,X線ラジオグラフィを用いて単一鉛直平板上の除霜時の水分布を10 秒ごとに測定し,除霜前の着霜分布との差を求めることで,平板内で移動した融解水の挙動を観察した.周囲空気から加熱を行い除霜を行った.平板温度が0℃以上になった箇所から霜層が融解を始め,融解水が平板面方向の残っている霜層内へ毛管力により浸透する.浸透により融解水は冷却面上に残留しない.浸透距離は霜層の融解の進行とともに増加した.霜層が残る平板端にまで融解水が移動した後,融解水は平板から排出される

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© 2020 公益社団法人 日本冷凍空調学会
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