論文ID: 17-50HE_OA
金属系3D プリンティング(積層造形法)は,複雑な任意形状を造形できるため,高性能なヒートシンクの加工法として期待されている.本研究では,格子構造を有するヒートシンクの伝熱性能を,数値解析および実験により調べた.また,造形物の三次元形状と表面積をX 線CT により測定し,得られた形状モデルを用いて造形特有の表面の微細な凹凸を考慮した数値解析を行った.それらの結果,格子構造を有するヒートシンクは,フィン型ヒートシンクよりも有効熱伝達率が高いことがわかった.また,造形物は表面の微細な凹凸により,表面積は設計値より増加するが,伝熱性能は低下することが明らかになった.