論文ID: 24-02HE
冷凍空調機器に適用される蒸発器では,最近の冷媒規制にともない冷媒使用量の削減が求められている.満液式の熱交換器と比べ冷媒量が削減できる方式として,流下液膜等の液膜流を用いた方式が注目されており,その方式のひとつである液膜流と平行に高速の気体流を流すことで液膜厚さを減少させ伝熱性能の向上を狙った界面せん断力を受ける液膜流とよばれる液膜流が注目されている.本研究では,界面せん断力を受ける液膜流の熱伝達特性を明らかにするため,液膜挙動の観察と局所熱伝達率を同時に計測できる実験装置を製作し,液膜挙動に基づいた基礎的な熱伝達特性の解明を試みた.