1992 年 30 巻 3 号 p. 35-40
本研究は、学校で養護・訓練の時間に、対象児の身体重心の2次元的位置を視覚情報として提示して、立位保持訓練を行うことを目的とした。そのために、身体重心の動揺を測定できるようなフォースプレートとアンプを自作し、コンピュータで制御しながら、対象児の身体重心の2次元的位置を対象児自身へ提示するための装置を製作した。そして、この自作した機器を使って実践を行った結果、対象児が立位姿勢をコントロールするときの目標として有効であることが確かめられた。また、安価な自作の装置を用いて訓練を行った結果、対象児の身体のコントロール能力の向上が図られた。