特殊教育学研究
Online ISSN : 2186-5132
Print ISSN : 0387-3374
ISSN-L : 0387-3374
重症心身障害児心拍数の経年変化について
田畑 光司
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 31 巻 2 号 p. 41-45

詳細
抄録
重症心身障害児心拍数の経年変化を検討した。まず横断的検討として3歳から49歳までの216名の重症心身障害児の安静時心拍数を、年齢と寝たきりか否かという運動機能とから検討した。その結果、年齢経過にともなう心拍数の減少傾向があった。しかし、両群の構成年齢に差があったため、年齢幅をそろえた縦断的検討を行った。1歳から40歳までの重症心身障害児40名を対象に、1年毎の心拍数を寝たきり群20名(平均28.4年間)、非寝たきり群20名(平均24.1年間)について求め、比較した。その結果、心拍数の経年変化には運動機能の差異が影響を及ぼしていること、年齢段階により、その減少傾向にも相違のあるという結果が得られた。
著者関連情報
© 1993 日本特殊教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top