特殊教育学研究
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学齢期における吃音児の自尊感情の発達 : 6名への縦断的調査
太田 真紀
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2007 年 44 巻 5 号 p. 267-282

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抄録

本研究の目的は、縦断的調査によって吃音児の自尊感情に関連する要因を明らかにすることである。ことばの教室で指導を受ける吃音児6名に対し、小学校3、4年から小学校5、6年までの約2年間、調査を行った。その間、対象児には4因子からなる自尊感情尺度調査が3度実施された。親とことばの教室の教師には、対象児の経験などを情報収集するため、質問紙もしくは聞き取り調査が実施された。自尊感情の因子得点の変化と経験との関係を分析し、以下3点を明らかにした。(1)自信の上昇は、秀でた能力が他者から認められる経験や、その子どもにとって自信がもてるような特別な経験と関与していた。(2)自己受容の変化は、学級や家庭での人間関係と関与していた。(3)達成動機因子得点の上昇は、安心できる安定的な人間関係や環境と関与していた。

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© 2007 日本特殊教育学会
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