特殊教育学研究
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通級指導教室担当教師と通常の学級担任との連携 ―連携の実態と情報交換の方法との関連性を中心に―
藤川 雅人石井 尚美落合 正彦佐藤 貴宣柳沼 泰子藤井 和子
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2015 年 53 巻 3 号 p. 165-174

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抄録
本研究は、小学校の通級指導教室担当教師と通常の学級担任との連携の実態の構造について、因子分析を用いて明らかにするとともに、連携の実態と情報交換の方法との関連性を検討することを目的とした。北信越5県の通級指導教室を設置している小学校93校の通級指導教室担当教師125名を対象として、質問紙による調査研究を実施した。連携の実態における因子分析の結果、「担任との日常的な子どもの実態の共有」「担任から得た情報の活用と報告」「担任との目標設定と評価の共有」「指導開始時の担任への情報提供」の4因子が抽出された。自校通級、他校通級とも、通常の学級担任との連携方法においては、連絡帳を活用している群は複数の因子で、検討会やケース会を設定している群は4因子すべてにおいて、していない群との間に有意な差が認められた。
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© 2015 日本特殊教育学会
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