徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
Print ISSN : 0286-9829
研究報告
不登校の子どもを抱える親支援プログラムのファシリテーター養成の試み
―認知行動療法のグループプログラムの効果的な担い手として―
南谷 則子松本 有貴
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2018 年 96 巻 p. 143-150

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抄録

思春期の不登校の子どもを抱える保護者を対象に認知行動療法を用いたストレスマネジメントプログラムを作成 しグループワーク形式で実施してきた。メンタルヘルスの改善や生活の質(QOL)の効果が検証されたのでさらに「認知行動療法に基づく不登校親支援プログラム(CBT-P/NA)を全国的に普及させるために多くのファシリ テーターを養成することを目指している。 本稿では認知行動療法に対する知識がない援助者に対しても効果的なファシリテーター養成講座の在り方を検証した。認知行動療法の原理の理解やスキルの獲得保護者に対するカウンセリングやコンサルテーションのスキルの改善等の面において自記式質問紙の結果自己効力感の著しい向上が見られた。7 リッカート方式で回答を求めた養成講座への満足度の高さや自由記述の分析からもファシリテーター養成講座の有効性は認められた。

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© 2018 著者
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