徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
Print ISSN : 0286-9829
研究報告
他者に対する依存度が高い患者の退院へ向けてのソーシャルワーク・アプローチ
―医療ソーシャルワーカーによる患者の行動変容に向けての支援―
宮原 和沙
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2019 年 97 巻 p. 25-30

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抄録

退院支援における医療ソーシャルワーカーの果たすべき役割は多岐に亘る。なかでも患者の真のニーズを把握し患者の持てる力を引き出し必要な支援を適切に行うことが求められる。本研究は継続研究でありその目的は妻への依存度が高い血液透析患者の退院支援における医療ソーシャルワーカーが果たすべき役割について考え今後のよりよい支援へ繋げていくことであるが特に患者の行動変容に向けての取り組みに着目した。 また患者の希望する自宅退院を実現するために妻への支援も実施した。即ち本事例においてはそのソーシャルワークの展開過程において必要に応じて患者に対し心理社会的アプローチや行動主義アプローチを妻に対してはナラティブアプローチ等を用いて支援を実施した。それらの結果患者は希望した自宅退院へと至った。

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© 2019 著者
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