糖尿病
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症例報告
Subclinical Cushing病を合併した2型糖尿病の1例
岩田 実笹岡 利安佐藤 啓岸田 みか宇野 立人薄井 勲山崎 勝也浦風 雅春小林 正赤川 直次
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2005 年 48 巻 11 号 p. 789-795

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抄録

症例は58歳, 女性. 以前より糖尿病, 高血圧にて近医に通院していたが, 両側副腎腫大を指摘され, Cushing症候群の精査目的に当科へ紹介入院した. 糖尿病は混合型インスリン30単位/日にてHbA1c 6%台, 高血圧は降圧剤内服下にて血圧120/80mmHgとコントロールされていた. 明らかなCushing徴候を認めず, ACTH, コルチゾールの日内変動は消失し, 少量デキサメサゾン抑制試験では抑制を認めず, 下垂体MRIで左側に径4mm大の微小腺腫を認めた. 以上よりSubclinical Cushing病と診断し, 経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術を行い, 術後, 高血圧については降圧剤不要となり, 糖尿病はグリメピリド0.5mgにてHbA1c 6%台と良好にコントロールされた. Subclinical Cushing病に2型糖尿病の合併例の報告は稀であり, また下垂体腺腫摘出により著明に糖尿病, 高血圧が改善した1例を経験したので報告する.

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© 2005 一般社団法人 日本糖尿病学会
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