糖尿病
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コメディカルコーナー・原著
SMBG試験紙の包装を開封した状態で保管することによる測定値への影響
井島 廣子中村 倫子緒方 沙由梨宮野 恵松下 文美福永 まゆみ出口 紀子西村 博之江口 朝子吉田 陽陣内 秀昭
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2010 年 53 巻 1 号 p. 42-47

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抄録
SMBG測定器7機種を対象に,SMBG試験紙開封後3ヶ月間にわたり当該試験紙とメーカー指定専用コントロール溶液を用いて測定したときの測定値の変化を調査した.温度28°C/湿度60%で一定の環境下において,SMBG試験紙を密封した状態で保管する群,開封状態で保管する群とで測定値比較を行った.密封状態で保管した群では,全機種ともコントロール範囲内で測定値に影響を認めなかった.一方で,開封状態で保管した群では,エラー表示され測定不可となる機種,各機種のコントロール範囲より高値または低値となる機種,測定値誤差が大きくなる機種が存在した.これらの異常反応は,試験紙の反応原理や使用酵素による傾向を示さなかった.開封後2日目からコントロール範囲外の測定値を示した機種も存在し,さらに開封した状態で保管し実際エラー表示を示し測定できなかった患者も認めたことから,患者への適正保管のための啓発は必須と考えられる.
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© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
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