糖尿病
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原著
2型糖尿病患者における薬物療法に関する実態調査(V)―経口血糖降下薬とインスリンの併用療法:投与薬剤と臨床像の特徴―(JDDM19)
金塚 東川井 紘一平尾 紘一大石 まり子小林 正糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)
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2010 年 53 巻 10 号 p. 737-744

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抄録
糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)は,経口血糖降下薬とインスリンの併用療法患者が他の療法患者に比べ血糖コントロールが最も不良であることを報告した.そこで,その実態の詳細を明らかにするために,2008年に多施設で糖尿病診療情報データベース,CoDiC®に登録されたデータを用いて2型糖尿病における薬物療法について断面調査を行った.2型糖尿病患者,43,574名中4,684名(10.7%)に併用療法が行われた.併用療法患者は食事および経口薬療法患者に比べ推定発症年齢が若く,罹病期間が長かった.他の療法患者に比べBMIが高く,HbA1cと食後血糖値が高値であった.インスリンは混合製剤,経口薬はメトホルミン剤が最も多く併用された.HbA1c値の層別解析において,HbA1c 8.0%以上の症例は他症例に比べ,年齢と推定発症年齢が若く,BMIが高値で,収縮期血圧とLDL-コレステロール値が高値であった.今回の断面調査で2型糖尿病における併用療法の実態が明らかになった.併用療法患者,特に血糖コントロール不良患者で年齢と推定発症年齢が若く,肥満傾向があるので,治療法の改善を目的に更に詳細な研究が必要である.
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© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
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