糖尿病
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症例報告
1型糖尿病の経過中に食道アカラシアを合併した多腺性自己免疫症候群の一例
小林 寛和安田 尚史河野 泰博明嵜 太一森山 啓明原 賢太櫻井 孝永田 正男横野 浩一
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2010 年 53 巻 12 号 p. 829-833

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抄録
症例は72歳男性.53歳時より尋常性白斑を認め,55歳時に1型糖尿病と診断され,以後通院加療中であった.68歳時より胸部不快感があり,胸部CTにて食道拡張を認めたため,精査加療目的にて入院となった.血液検査にてHbA1c 8.9%(以下HbA1cはJDS値で表記(糖尿病53:450-467,2010)),抗GAD抗体8679.3 U/mlと高抗体価,FT3,FT4,TSHは正常範囲内であったが,抗Tg抗体陽性,抗TPO抗体陽性であり,1型糖尿病,自己免疫性甲状腺疾患,尋常性白斑の合併を認めることより多腺性自己免疫症候群3C型と診断した.また,上部消化管内視鏡検査および食道内圧モニタリングにて食道アカラシアと診断した.本症例のように多腺性自己免疫症候群を呈した抗GAD抗体強陽性1型糖尿病に食道アカラシアを合併した報告は稀である.最近,食道アカラシアに抗GAD抗体陽性率が高いとの報告がなされており,食道アカラシア発症に自己免疫機序の関与も示唆される点でも興味深かった.
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© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
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