糖尿病
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社会医学・医療経済学
大血管症を発症した糖尿病患者の入院期間と入院医療費
田中 麻理伊藤 裕之阿部 眞理子安徳 進一三船 瑞夫目黒 健太郎慶田 毅彦新海 泰久縄田 浩子当金 美智子加藤 隆弘
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2014 年 57 巻 6 号 p. 425-430

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抄録

2010年度に江戸川病院へ入院した7130例のうち,糖尿病が診断群分類包括評価の診断群分類(DPC)病名に含まれ,脳血管障害(56例),虚血性心疾患(91例),末梢動脈疾患(28例)をDPC主病名した患者と,糖尿病が含まれず,これらの3疾患をDPC主病名とした患者(それぞれ129例,557例,57例)を対象とし,入院期間と入院医療費につき検討した.糖尿病における入院期間は,脳血管障害,虚血性心疾患,末梢動脈疾患でそれぞれ40日,9日,19日で,入院医療費はそれぞれ約180万円,200万円,170万円であった.これらはいずれも,非糖尿病患者における入院期間(27日,5日,9日)と入院医療費(約140万円,160万円,150万円)より長期で高額であった.糖尿病患者においては,ADLや生命予後への影響のみならず,医療経済の観点からも大血管症の発症予防を目的とした介入が重要である.

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© 2014 一般社団法人 日本糖尿病学会
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