超速効型インスリン(UR)の食後血糖値低下作用と低血糖減少効果を比較した.2型糖尿病患者30人を無作為に3グループ(Gr)に割り付けた.入院にて研究期間中強化インスリン療法で毎食前+就寝前血糖値(4検値)を80 mg/dL台に安定させた.Gr1:4検値を安定させた;次に同量のインスリングルリジン(G)を投与した;次に患者はフラッシュグルコースモニター(FGM)を装着し3,4日目に評価した;5日目にGを同量のインスリンリスプロ(L)に切り替え8,9日目に評価した;10日目にLを同量のインスリンアスパルト(A)に切り替え13,14日目に評価した.Gr2は同じレジメンでL,A,Gの順に投与し,Gr3は同じレジメンでA,G,Lの順に投与した.毎食後の最高血糖値と血糖上昇の傾き,日中の変動係数,低血糖面積はG群,L群,A群の順に有意に低かった.Gは血糖変動を減少させる最適なURであるかもしれない.