糖尿病
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令和元年房総半島台風後の真夏日,長時間停電時におけるインスリン保管状況に関する質問票調査
瀧澤 裕樹小川 理西田 藍
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キーワード: インスリン製剤
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2021 年 64 巻 9 号 p. 502-505

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抄録

令和元年房総半島台風後,千葉県内で最長26日間の停電が発生した.台風通過後,鴨川市では真夏日が3日連続した.この状況で冷蔵庫内に保管の未使用インスリン製剤に不適切な温度管理となったものが存在すると考えられた.今回,停電時の保管状況を明らかにするために無記名質問票調査を行った.質問項目は,停電の有無,停電の期間,停電時の未使用製剤保管状況,再冷蔵となった製剤の有効性,安全性は未確認であることを知っているか,とした.結果は回答数67.停電率71 %.停電期間平均3.2日(0.2-10日).保管状況は,そのまま冷蔵庫保管が79 %,保冷剤,クーラーボックスに移動して保管が11 %,冷蔵庫から出して放置が10 %であった.停電期間,気温,保管状況から,不適切な温度管理となった製剤が一定数存在したことが推定された.停電,気温を考慮した災害時のインスリン保管に関する啓発が必要である.

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© 2021 一般社団法人 日本糖尿病学会
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