糖尿病
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ブドウ糖静脈負荷によるインスリン分泌の解析
II. 2相性インスリン分泌の観察
浅野 喬佐々木 悠奥村 恂
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1976 年 19 巻 4 号 p. 556-561

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抄録

正常者5例, 糖尿病者5例に, 0.5g/kgブドウ糖静脈負荷を行い, 血中インスリンを測定した.
先に求めた血中インスリン消失速度を基にし, インスリン分泌率を算出した. その結果は, 正常者および糖尿病者ともに, 2相性のインスリン分泌が認められ, インスリン分泌の第1相は, ブドウ糖静注3分以内にあり, 第2相は10分より開始することがわかった.
正常者のインスリン分泌率は, 第1相では最高58.3μu/ml/min, 第2相では最高32.8μu/ml/minであった. 糖尿病者では, 3例のみを分析したが, 第1相の低下が著しく, その分泌率は22.2μu/ml/minであった.
ブドウ糖静注負荷試験の際のインスリン反応は, このような方法で分泌率を算出することにより, 臨床的にも利用価値が大きいと考える.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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