糖尿病
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インスリン非依存性糖尿病における経ロコレステロール負荷時の血清リポ蛋白変動
本間 康彦堺 秀人三神 美和吉川 広木下 栄治田川 隆介星合 充基古屋 秀夫井出 満田辺 晃久玉地 寛光兼本 成斌友田 春夫中谷 矩章五島 雄一郎
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1983 年 26 巻 11 号 p. 1097-1103

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抄録

比較的コントロール良好なインスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者23名に, コレステロール, 750mg/日, 2週間投与し血清リポ蛋白レベルの変動を検討し, 健常者 (N=23), 老年者 (N=18), 虚血性心臓病 (IHD) 患者 (N=15) の成績と比較した.NIDDM群ではコレステロール負荷により, VLDL, LDL, HDL, HDL2, HDL3コレステロール値とも, 個人差が大きいため, 全体としては有意の変化が認められなかった.コレステロール負荷2週目の値が, 負荷前値の10%以上変化した場合を有意の変化とするとコレステロール負荷による血清LDLコレステロール値の上昇頻度は, 健常コントロール群35%, 老年者群6%, IHD群33%, NIDDM群17%で, 老年者群では, コントロール群に比較し, 有意にLDLコレステロール値の上昇頻度は低率であった.コントロール群では, コレステロール負荷で52%にHDLコレステロール値は上昇したが, 老年者群12%, IHD群7%, NIDDM群35%に上昇が認められ, 老年者群, IHD群での上昇頻度は有意にコントロール群のそれより低率であったが, NIDDM群の上昇頻度はコントロール群より低い傾向であったが, 統計学的には有意差ではなかった.これらの成績を基に, コレステロール負荷によるLDL-C/HDL-C比の上昇する頻度を計算するとコントロール群35%, 老年者群17%, IHD群53%, NIDDM群17%で, NIDDM群はコントロール群よりやや低い傾向であった.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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