糖尿病
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123I-metaiodobenzylguanidine心筋シンチグラフィー (MIBG心筋シンチ) による糖尿病性自律神経障害の評価 (第1報)
遅野井 健福本 義裕小沼 富男斎藤 三代子黒田 裕久須賀 茂樹内海 信雄石岡 国春武部 和夫
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1994 年 37 巻 11 号 p. 819-825

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抄録
心疾患の既往がなく安静時心電図, 心エコー, 201Tl運動負荷心筋シンチに異常のないNIDDM患者52例, および心疾患の既往がなく耐糖能正常の健常男性10例を対象として, MIBG心筋シンチの糖尿病性自律神経障害に対する有用性を検討した. NIDDM患者, 健常者ともに前壁や側壁領域に比して下後壁領域で集積低下を認めたため, 画像は健常者を基準としたrelativeregional uptake (RRU) を加味して判定した.その結果, 正常群14例, 区域性異常群30例, 禰漫性異常群4例, 無集積群4例と判定された.区域性異常群は正常群に比して網膜症, 腎症, 神経症, 高血圧の頻度が高かった.自律神経検査の心拍変動と血圧変動には両群間で差を認めず, 振動覚は区域性異常群が正常群に比して低下していた.以上より, MIBG心筋シンチは従来の生理学的神経検査法より早期に自律神経障害を診断できる可能性が示唆され, 糖尿病性自律神経障害に対して有用性の高い検査法と思われた.
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© 社団法人 日本糖尿病学会
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