糖尿病
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バセドウ病と1型糖尿病を同時発症し高力価抗GAD抗体陽性を示した1例
土井 賢深井 希小澤 直子萩原 康二松下 美加泉山 肇名和 知久礼岩科 將虎今井 泰平七里 眞義内村 功平田 結喜緒
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2004 年 47 巻 1 号 p. 45-50

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抄録

バセドウ病と1型糖尿病を同時発症し高力価抗GAD抗体陽性を示した1例を報告する.症例は57歳, 性.1999年7月,, 糖 (500mg/dl台) を認め糖尿病と診断され,, よりインスリン療法を導入された, ま, 同時, 状腺機能元進症を認めたが, 無痛性, 炎と診断され, 無治療で,.2000年4月当科入院, TSAb高, 22496), 甲状腺シンチ, ィーの取り込み元進よりバセドウ病と診断, MMI (30, 日) 投与を開始した.尿中C-peptide低値 (8.7μg/日) で, 抗GAD抗体高値, 4,100U/ml), ICA陽性であり1型, と診断, 強化インスリン療法を導,.患者血清とラット内分泌臓器抽出物とを反応させウェスタン解析を施行した.患者血清中に膵臓, 甲状腺, 副腎組織に存在, 子量約, Daの蛋白を認識する抗体が認められた.本症例では, 1型糖尿病とバセドウ病が同時, たことから共通の自己免疫異常が推察された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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