凍結および乾燥研究会記録
Online ISSN : 2432-9924
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9. 極低温凍結乾燥機による乾燥実験
鈴木 正敏沢田 哲治大林 容二
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1966 年 12 巻 p. 47-54

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抄録
通常の凍結乾燥機はコールドトラップの温度からみて、品温を極く低温に維持しながら乾燥することは困難である。これは被乾燥体によっては不適当な凍結条件となり、生残率を著しく低下させたり、変質させてしまうことがあり得る。我々は科学技術試験研究費補助金によつて、極低温凍結乾燥機を試作し、-70℃附近の凍結温度と更に-60℃附近の低温を維持しながらの乾燥を可能とした。今回は本乾燥機の利用の手始めとして、分散媒添加或は非添加BCG菌液の低温乾燥を行い、凍結乾燥過程と保存過程におけるBCG菌の生残率を調べ、普通乾燥機の成績と比較してみた。
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© 1966 低温生物工学会
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