観光学評論
Online ISSN : 2434-0154
Print ISSN : 2187-6649
観光経済学の視点
麻生 憲一
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2015 年 3 巻 2 号 p. 115-123

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抄録
本稿では、観光の諸現象に対する経済学的研究の主要な研究動向を概括する。特に、近代経済学の領域としてミクロ経済学(新古典派経済学)とマクロ経済学(ケインズ経済学)の視点から観光の経済学的研究のこれまでの動向を整理する。ミクロ経済学では、観光需要、観光供給、観光市場に焦点をあて、観光における経済学的研究の課題と限界性について言及する。また、マクロ経済学では、国民経済、国際経済、地域経済の3領域を取り上げ、それぞれの研究動向について要約する。そして最後に、観光経済学研究の課題について、統計整備、経済的価値評価、持続可能性を取り上げ検討し、今後の観光の経済学的研究の進むべき方向性を展望する。
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© 2015 観光学術学会
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