日本トキシコロジー学会学術年会
第32回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: O-11
会議情報
一般演題(口頭)
国際トキシコロジー学会連盟の活動報告
*井上  達
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抄録
はじめに:国際トキシコロジー学会連盟(IUTOX)は、その名の通り世界各国のトキシコロジー関連学会組織の連合組織で、トキシコロジストの科学面での国際協力を育み、トキシコロジー領域の科学的知識を全地球規模で確保、普及し、その利用の促進を図り、世界中のトキシコロジストの持続的な育成やその活動の発展を確実なものにするために活動することを目的としている。沿 革:以上のような目標のもとにIUTOXは1980年7月に当初13ヶ国の発起によって設立されている。現在、47ヶ国のトキシコロジー関連組織が加盟しており、政府、企業、ならびに大学等に所属する2万人に達するトキシコロジストを擁する。活 動:目的は前述の通りであるが、トキシコロジーの分野が基礎科学から応用に至る幅広い学際領域を基盤とした実学的領域に属するため、実際に日本のトキシコロジー学会とその会員に求められる活動目標は、米国毒性学会(SOT)や欧州毒性学会などと同様、それら先進諸国のトキシコロジー学会組織と協力して、途上国の研究者にトキシコロジーへ社会に於ける重要性の理解を普及すべく、国際トキシコロジー学会(ICT:次回はMontrealで2004)への招待企画、それらの地域でのリスクアセスメント夏期研修の企画、諸国の独自のトキシコロジー学会組織の設立援助、IUTOXへの加盟の促進と途上国トキシコロジー会議の独自開催、また基盤科学としてのトキシコロジーの学問的イメージの普及、などの活動を重ねている。(その意味で諸国の研究者が新しい知見の集積に向けて競争的に集散する通常の化学や生物学領域の国際学会とは目標が異なり、むしろ国連化学物質安全計画や化学物質安全フォーラムではNGOとして役割を果たしている。)今回の発表:この発表では、IUTOXの事務局に籍をおく日本トキシコロジー学会の会員として、簡単なその沿革の紹介、および、今期(2004-2007)の活動計画や活動内容を、会員諸兄姉に紹介する。IUTOXの活動についての諸兄姉の積極的なご意見、IUTOXの国際協力活動への会員個々人としての積極的がご協力をお願いする。(http://www.iutox.org/)
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© 2005 日本毒性学会
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