日本毒性学会学術年会
第39回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-15
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ラット腎臓に対する造影剤の副作用
*杉浦 孝宏平澤 康史岩田 晃治今泉 隆人今井 順早川 浩太松井 ゆかり川﨑 由紀子豊吉 亨久木 浩平
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抄録
【背景・目的】ヨード造影剤は,血管造影やCT造影などの画像診断において必要不可欠な体内診断薬であるが,副作用として急性腎不全が多数報告されている.我々はiopamidolを用いることで造影剤の副作用を確認してきた.しかしiopamidolは薬理研究用試薬であり造影剤としては用いられていない.そこで今回の実験は,臨床で用いられている非イオン性尿路・血管造影剤であるオイパロミンを投与して造影剤の副作用を確認した.
【方法】15週齢で片腎摘出した17週齢の雄性SDラットを用いて,indomethacin (10 mg/kg),L-NAME (10 mg/kg),オイパロミン (5 mL/kg, 10 mL/kg, 20 mL/kg, 30 mL/kg) を30分間隔で静脈内投与することで造影剤の副作用を確認した.オイパロミン投与24時間後に血液を採取し腎機能パラメータを測定した.
【結果】片腎摘出ラットに対してindomethacin,L-NAME,オイパロミンの投与により,オイパロミンの用量に相関して腎機能パラメータであるBUN及びPcrが上昇し、腎障害が確認された.その他の腎機能パラメータ及び病理標本の変化についても報告する.
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© 2012 日本毒性学会
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