日本毒性学会学術年会
第39回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-199
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インシリコ(コンピュータ)による安全性予測を目指したインシリコ予測手法の開発
*湯田 浩太郎
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抄録
インシリコ(コンピュータ)による安全性(毒性)予測は、薬理活性予測と比較すると適用手法も限定され、その実施条件もかなり厳しい。従って、薬理活性分野で開発されてきたQSAR(構造-活性相関)、3-D QSAR(3次元構造-活性相関)、ドッキングといった既に確立された手法を安全性(毒性)予測に適用することは基本原理上できない。このような中で、化学多変量解析/パターン認識の手法が基本原理的にも安全性(毒性)予測に適用可能な手法であり、現在はこの手法による予測が試みられている。しかし、この化学多変量解析/パターン認識手法はスペクトル解析や分析等の研究分野で精力的に開発されてきた技術である。従って、安全性(毒性)予測分野特有の要求事項等に充分に答えるべく最適化された解析手法や技術は殆ど展開されていない。現在は、他のスペクトル解析や分析研究分野で展開されてきた手法や技術をそのまま用いて安全性(毒性)予測に利用しているにすぎない。
 このため、化学多変量解析/パターン認識技術は安全性(毒性)予測に適用可能な数少ない手法/技術であるが、安全性(毒性)予測分野が要求する様々な要求条件を充分に満たしているとは言えない。今回、インシリコ(コンピュータ)上での安全性(毒性)予測に最適化することを目指した予測手法の開発を試み、「KY法」と呼ぶ安全性(毒性)予測手法を開発したので、この手法に関する発表と討論を行う。
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© 2012 日本毒性学会
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