日本毒性学会学術年会
第39回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-44
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Wistar Hannoverラットの一般毒性試験における背景データ収集 ―SDラットとの比較(4施設共同)
*三村 雄一柴田 誠司久田 茂児玉 晃孝吉田 正尚増山 剛成田 隆博立花 滋博古谷 真美桑形 麻樹子早川 和宏青木 豊彦細川 暁牧 栄二
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抄録
Wistar HannoverラットはSDラットに比して小型であり、生存率が高く、自然発生腫瘍が比較的少ないことから、安全性試験への利用が注目されている。今回、IGSラット研究会の活動として、4施設参画によるCrl:WI(Han)ラットの一般毒性試験に関する背景データの収集を実施した。下記の共通プロトコールを基に、各施設で試験条件を設定し、Crl:CD(SD)ラットの背景データとの比較を行った。
共通プロトコール:
 • 観察・投与期間 : 4週、13週または26週
 • 動物数 : 雌雄 n=10/ 性 (無処置または溶媒投与)
 • 飼育条件 : 任意 (実施施設で決定,飼料等の条件設定はしない)
 • 検査項目 : GLP 適用試験で実施する検査項目
結果及びまとめ:
Crl:WI(Han)ラットは、Crl:CD(SD)ラットと比較して、以下の特徴が認められた。なお、主要な所見について、施設間に相違は認められなかった。
 • 体重及び摂餌量:低値
 • 眼科学的検査:角膜混濁 頻度増加
 • 血液学的検査:WBC、Platelet低値
 • 血液生化学的検査:脂質系、AST及びALT低値
 • 器官重量(相対):胸腺高値
 • 眼の病理組織学的検査:角膜鉱質沈着 増加
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© 2012 日本毒性学会
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