毒性物質を暴露したヒトES細胞の遺伝子発現ネットワークを計算機で学習させることで神経、遺伝・非遺伝的発がん毒性の予測率が正確度95%以上に達したと報告した。本手法を活用する為には、様々な毒性物質による遺伝子発現データベースが必要であり、我々はコンソーシアムを形成した。コンソーシアムには産官学が結集しつつあり、企業から約100名の会員が登録され、幹事の大部分は企業が担っていると共に、京都大学iPS細胞研究所から心臓分化の専門家、国立環境研究所、国立医薬品食品衛生研究所等から毒性の専門家の指導を受けつつ発展している。現在、データベースを構築するための実験プロトコルを開発段階にあり、ヒトES細胞株を配布している京都大学ウイルス・再生研の協力の下、効率的かつ標準的な培養・三胚葉分化技術を創出している。また、本研究にはAI研究者の協力も必要であり、システムバイオロジー研究機構とも協力体制を整えた。