日本毒性学会学術年会
第46回日本毒性学会学術年会
セッションID: S9-4
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シンポジウム 9
哺乳類全胚培養法の実際
*酒井 大輔
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抄録

全胚培養法(Whole-embryo culture: WEC)は、着床後の哺乳類胚を子宮外に取り出してバイアル内で培養する方法で、着床後に子宮内で進行する器官形成の解析を可能とします。環境因子の用量や暴露のタイミングを厳密にコントロールすることが可能なことから、発生毒性研究に有効な実験手法です。また、細胞や組織の移植、標識による細胞系譜の追跡、局所的な遺伝子導入など、分子発生生物学的な解析にも応用されています。本講演では、WECの実験手技や注意点を解説し、代替法としての利点や欠点についてお話しさせていただきます。また、私のこれまでの発生生物学的研究から得られた、発生異常を誘発する環境要因に関する知見についてもご紹介させていただきます。

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