日本毒性学会学術年会
第46回日本毒性学会学術年会
セッションID: W1-3
会議情報

ワークショップ 1
医薬品原薬のPDE設定の具現化(PDE設定検討会の活動進捗)
*長谷川 知之松永 伸一郎池本 慶子加藤 伸明平澤 大介恒成 一郎鈴木 睦茂木 寛幸小崎 雅人中澤 晶子吉岡 薫林 多恵福島 麻子堀之内 彰太田 敦中島 彩子山浦 勇二竹田 守彦服部 宗孝
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抄録

PDE(Permitted Daily Exposure,一日曝露許容量)は、経路毎にある個人への曝露がその値で一生涯毎日続いたとしても、有害な作用を与えないと考えられる医薬品原薬の用量を示したものであり、医薬品製造におけるキャリーオーバー評価のための洗浄基準値の算出に利用される。2015年6月にPDEの設定に関するEU- HBEL(Health Based Exposure Limit)設定ガイドラインが発効され、2018年7月1日にはこれらの要件を反映する形でPIC/S-GMPが改訂され、またPIC/S- HBEL設定ガイドラインが発効されている。

しかし、HBELガイドライン中のPDE算出式におけるPOD(Point of Departure,ヒトの健康に影響を及ぼす起点における用量)やF1~F5(調整係数)の設定方法、ならびにPDE算出方法の根拠となるサマリーレポートの具体的な記載事項等が不明であった。そのため、ISPE日本本部のコンテインメント COPが2017年4月に立ち上げたPDE設定検討会で討議し、不明点の明確化に取り組んでおり、その内容を紹介する。

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