主催: 日本毒性学会
会議名: 第49回日本毒性学会学術年会
開催日: 2022/06/30 - 2022/07/02
(株)ニコンは、東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 の村田昌之教授*の研究グループと共同で、数十種類のタンパク質の免疫染色の画像から、活性化しているシグナル伝達系を推定及び可視化する、細胞内の局在情報を加味した新たなシグナルパスウェイ解析手法を開発した。
この手法では最初に、タンパク質が細胞内のどこで、どのタイミングで、どのような動きをしているのかを定量化する。
次に、これらのタンパク質間の細胞内挙動の相関性を、細胞内の局在情報から推定することで、どのタンパク質が細胞内のどこで他のタンパク質と関係をもっているかを短期間で推定し可視化する。
これにより、薬剤によるシグナル伝達系の変化を捉えることが可能になった。
本発表では本手法をインスリン応答研究に適用した事例を紹介する。
*現、東京工業大学 科学技術創成研究院 マルチモーダル細胞解析協働研究拠点,東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター, 東京大学 国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構